東京都利島(としま)村には16頭の野生イルカが棲んでいます。利島ドルフィンプロジェクトは、イルカの保護活動と、ドルフィンスイム&ウォッチングの共存を目指しています。
利島ドルフィンプロジェクト紹介・ご挨拶
利島(としま)は、東京都心から南へ約140km、太平洋上に浮かぶ伊豆諸島のひとつで、周囲8km、断崖絶壁に囲まれた人口約300人の小さな島です。ピラミッド形の宮塚山がそのまま島の形になっており、山肌の80%を占める椿畑からできる椿油は生産量日本一を誇る、まさに「椿の島」です。また、イセエビやサザエなど、海の資源も豊富な自然あふれる島でもあります。
そんな「利島」に、1995年、御蔵島から移住してきた一頭のミナミハンドウイルカが棲みついたのです。そして更に1998年、そのイルカに子供が生まれたことをきっかけに、島で唯一のダイビングショップを営む藤井雅彦氏と、漁師の故森山宏司氏、島でイルカの映像取材を続けてきたサークリットが中心となり、イルカの保護活動が開始され、「利島ドルフィンプロジェクト」(代表・利島村村長)が設立されました。
島の人たちが見守るなか、親子イルカの名前が全国公募により、母親がココ、子供がピコと名づけられました。更に、「利島心(しん)住民」一号として、この母子イルカが特別住民台帳に登録され、世界中で話題となりました。
2011年現在、御蔵島から移住してきた8頭余りのイルカたちが利島で子供を産み、更に9月には、1999年以降、近くの鵜渡根島に居を移していた「ココ」が戻り、現在16頭のミナミハンドウイルカが利島周辺海域に棲んでいます。
縁あって、利島に棲みついたイルカたちが、いつまでも元気に暮らしていけるよう、「利島ドルフィンプロジェクト」では、貴重な野生イルカの「保護活動」と、観光としての「ドルフィンスイム&ウォッチング」の両立を目指して、「海のエコツーリズム」を進めています。
「利島ドルフィンプロジェクト」では、プロジェクトを紹介した「利島のイルカを守りましょう!」と、「ドルフィンスイムの注意点」と題したDVDを制作し、海の安全とイルカの保護を呼びかけています。
また、イルカだけでなく、「利島のすばらしさ」も併せて伝えていくつもりです。
更には、日本で野生イルカとふれ合える場所が、小笠原・御蔵島・利島とすべて日本の首都である東京都に属していることに注目し、『イルカの楽園“東京”(Dolphin
Sanctuary Tokyo)』をキャッチフレーズに、「海のエコツーリズム」の最先端の場所として、全世界にアピールしていきたいと考えています。
皆様のご理解とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
利島ドルフィンプロジェクト